実例で学ぶ化学工学 ―課題解決のためのアプローチ (電子書籍版)

出版社: 丸善出版
著者:
発行日: 2022-02-28
分野: その他  >  技術・工学
ISBN: 9784621307045
電子書籍版: 2022-02-28 (電子書籍版)
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3,080 円(税込)

商品紹介

本書は、現在の化学工学系のカリキュラムを徹底調査し、限られた授業時間でも、学生が化学工学ならではのアプローチ、すなわち「課題解決のためのアプローチ」を理解できる構成を試みた初めてのテキストである。

目次

  • 表紙
  • はじめに
  • 執筆者一覧
  • 目次
  • 第I編 課題解決のアプローチ
  • 1章 下準備 : 課題の明確化
  • 1.1 検査面
  • 1.2 理想像と課題
  • 2章 課題解決のアプローチのための基礎
  • 2.1 物質収支, エンタルピー収支と全体像の理解
  • 2.1.1 セメント産業における物質収支
  • 2.1.2 メタンからメタノールを合成するプロセスの物質収支とエンタルピー収支
  • 2.2 目的志向で小さな検査面の間の情報をつなぐ
  • 2.3 化学工学の現象モデル化に対するアプローチ
  • 2.3.1 伝熱のモデル化
  • 2.4 アナロジー
  • 2.5 ブラックボックス
  • 3章 化学工学の課題解決のアプローチ
  • 3.1 本質, 支配因子をつかむ
  • 3.1.1 支配因子 : 大きさの評価
  • 3.1.2 支配因子 : 律速過程
  • 3.2 感度解析による繰り込み・簡略化
  • 3.2.1 反応ネットワークの簡略化と全体の把握
  • 3.3 全体像の把握から課題解決の "鍵" を抽出
  • 4章 全体がつかめたら, その解決のための発想を
  • 4.1 課題解決 : 発明のための方法論
  • 4.2 課題解決, システムインテグレーション, 社会の設計へ
  • 5章 まとめ : 化学工学の本質
  • 第II編 基礎編
  • 6章 化学工学量論
  • 6.1 単位
  • 6.1.1 単位の表し方
  • 6.1.2 単位の換算
  • 6.2 物質収支
  • 6.2.1 物質収支の基礎式
  • 6.2.2 物質収支の計算
  • 6.2.3 物質収支の計算 ( 反応を伴うケース )
  • 6.2.4 まとめ
  • 6.3 熱収支
  • 6.3.1 熱収支の基礎式
  • 6.3.2 熱収支の計算 ( 相変化・反応のないケース )
  • 6.3.3 熱収支の計算 ( 反応のないケース )
  • 6.3.4 熱収支の計算 ( 反応を伴うケース )
  • 6.3.5 物質収支と熱収支の組合せ
  • 6.3.6 非定常状態での熱収支
  • 6.3.7 まとめ
  • 7章 物質移動
  • 7.1 粘性と流れ
  • 7.1.1 流速と流量
  • 7.1.2 連続の式
  • 7.1.3 ニュートンの粘性法則と粘度
  • 7.1.4 円管中の流体の線速度分布
  • Note - 1 非ニュートン流体
  • Note - 2 ハーゲン - ポアズイユ式の導出
  • 7.1.5 層流と乱流
  • Note - 3 レイノルズ数の単位
  • Note - 4 円管に関する摩擦係数を用いる流れの式と乱流における実験式
  • 7.1.6 粒子充填層の中の流れ
  • 7.1.7 乱流状態も含んだ透過流動現象
  • 7.1.8 浄水処理と家庭用浄水器の設計
  • 7.1.9 上水処理のための砂ろ過器の設計
  • 7.1.10 まとめ
  • 7.2 混合・攪拌
  • 7.2.1 化学における混合
  • 7.2.2 分子から見た混合
  • 7.2.3 分子拡散の速度
  • Note - 5 自己拡散係数と相互拡散係数
  • 7.2.4 攪拌の意義
  • 7.2.5 層流における変形と混合
  • 7.2.6 乱流混合
  • 7.2.7 攪拌槽
  • 7.2.8 マイクロミキサー
  • 7.2.9 まとめ
  • 7.3 物質移動係数と境膜
  • 7.3.1 液体に対する気体成分の溶解度
  • 7.3.2 分子の拡散
  • 7.3.3 境膜モデルによる気液相間の物質移動
  • 7.3.4 物質移動係数と物質移動の抵抗
  • 7.3.5 まとめ
  • 8章 熱移動
  • 8.1 伝導伝熱・熱伝導
  • 8.1.1 "熱が移動する" という考え方
  • 8.1.2 熱が移動する速度を表現する ( フーリエの法則 )
  • 8.1.3 身近な事例 : 窓を通過する熱の移動速度
  • 8.1.4 まとめ
  • 8.2 対流伝熱
  • 8.2.1 熱伝導と対流伝熱の違い
  • 8.2.2 境膜と熱伝達係数
  • 8.2.3 伝熱の無次元数と実験式
  • 8.2.4 熱貫流 : 対流伝熱と熱伝導が組み合わされた場合
  • 8.2.5 熱交換器での熱交換
  • 8.2.6 まとめ
  • 9章 反応工学
  • 9.1 一次反応
  • 9.2 回分式反応器
  • 9.3 連続攪拌槽反応器
  • 9.4 管型反応器
  • 9.5 各反応器の比較
  • 9.6 完全混合槽列モデル ( 多段 CSTR )
  • 9.7 複雑な反応の場合
  • 9.7.1 反応の化学量論
  • 9.7.2 高次の反応
  • 9.7.3 複合反応
  • 9.7.4 より多様な反応への応用
  • 9.8 まとめ
  • 10章 システム化と化学工学設計
  • 10.1 プロセスシステム工学
  • 10.1.1 システム化の役割と方式の変遷
  • 10.1.2 システム設計の進め方
  • 10.1.3 設計への時代の要請 ( その1 ) : 広い視野で全体最適な設計を目指したい
  • 10.1.4 設計への時代の要請 ( その2 ) : 大事なことは全部考えて設計したい
  • 10.1.5 設計への時代の要請 ( その3 ) : 時には経済的価値以外の価値も目的としたい
  • 10.1.6 まとめ
  • 10.2 機械学習
  • 10.2.1 はじめに
  • 10.2.2 モデル・次元解析・機械学習
  • 10.2.3 化学工学においてどのように機械学習を活用できるのか
  • 10.2.4 データセットとは
  • 10.2.5 データセットの確認
  • 10.2.6 回帰分析によるモデル構築
  • 10.2.7 モデルの逆解析
  • 10.2.8 モデルを構築するためのサンプル数・モデルの適用範囲
  • 10.2.9 まとめ
  • Note 機械学習をさらに深く学びたい方へ
  • 11章 無次元数とアナロジー
  • 11.1 移動現象のアナロジー
  • 11.1.1 運動量の移動
  • 11.1.2 熱の移動
  • 11.1.3 物質の移動
  • 11.2 無次元数
  • 11.2.1 現象の記述と無次元化
  • 11.2.2 壁近傍での現象と境膜という考え方
  • 11.2.3 速度, 温度, 濃度の境膜
  • 11.2.4 ブラックボックスと次元解析
  • 11.3 まとめ
  • 第III編 応用編
  • 12章 宇宙ステーションでの酸素循環
  • 12.1 人間の酸素使用量
  • 12.2 宇宙ステーションでの酸素循環システム
  • 12.3 まとめ
  • 13章 蒸留による分離
  • 13.1 蒸留
  • 13.2 気液平衡
  • 13.3 フラッシュ蒸留
  • 13.4 単蒸留
  • 13.5 精留
  • 13.5.1 精留の仕組み
  • 13.5.2 精留塔の物質収支
  • 13.5.3 作図による設計
  • 13.5.4 最小還流比, 最小理論段数
  • 13.6 まとめ
  • 14章 地球温暖化の原理
  • 14.1 地球と太陽
  • 14.2 大気の影響
  • 14.3 地球温暖化現象
  • 14.4 まとめ
  • 15章 ドリップコーヒーの淹れ方
  • 15.1 ペーパードリップでの淹れ方
  • 15.2 コーヒーの抽出の基礎
  • 15.3 コーヒー粉の粉径と抽出時間
  • 15.4 まとめ
  • 16章 逆浸透膜プロセスによる海水淡水化
  • 16.1 地球上で利用可能な真水
  • Note - 1 海水淡水化プロセス
  • 16.2 膜を用いた海水からの真水のつくり方
  • Note - 2 浸透圧
  • 16.3 逆浸透法による海水淡水化
  • 16.3.1 透過流束と阻止率
  • Note - 3 省エネルギーな逆浸透法
  • Note - 4 実用化されている海水淡水化用の逆浸透膜
  • 16.3.2 境膜と濃度分極
  • Note - 5 境膜物質移動係数と膜面濃度の関係
  • Note - 6 輸送方程式
  • 16.4 境膜物質移動係数の推算
  • 16.4.1 物質移動のしやすさ ( シャーウッド数 )
  • 16.4.2 境膜物質移動係数と流れの状態
  • 16.5 膜分離プロセスにおける物質収支
  • 16.6 まとめ
  • 17章 固体高分子形燃料電池の操作条件
  • 17.1 燃料電池の効率
  • Note - 1 電気化学反応の過電圧
  • 17.2 膜中のプロトン伝導抵抗とその制御
  • Note - 2 エネルギー変換の可能性とデバイスの設計
  • 17.3 燃料電池における水の生成と電池発電の制御
  • Note - 3 燃料電池自動車の場合
  • 17.4 まとめ
  • 18章 超臨界流体によるナノ粒子合成
  • 18.1 過飽和度の制御
  • 18.2 混合速度の制御
  • 18.3 超臨界流体リアクター
  • 18.4 超臨界流体を利用したナノ粒子合成
  • 18.5 まとめ
  • 19章 温泉熱エネルギーの地産地消
  • 19.1 温泉とその熱利用
  • 19.2 温泉熱エネルギーの回収
  • 19.3 回収した温泉熱エネルギーの使途例
  • 19.3.1 予熱による給湯用燃料の削減 : 宿泊業界などへの応用
  • 19.3.2 ロードヒーティング : 土木分野への応用
  • 19.3.3 屋内暖房用熱源 : 建築分野への応用
  • 19.3.4 バイナリー発電 : 電気分野への応用
  • 19.4 まとめ
  • Note 大湯沼の熱エネルギー有効利用
  • あとがき
  • 索引
  • 奥付

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