ヒトを理解するための生物学 改訂版 (電子書籍版)

出版社: 裳華房
著者:
発行日: 2021-12-01
分野: 基礎・関連科学  >  生物/分子生物
ISBN: 9784785377564
電子書籍版: 2021-12-01 (ver.1.0)
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2,420 円(税込)

商品紹介

本書の旧版は、2013年の初版刊行以来、幸いに多くの大学等で教科書として採用していただき、こんにちに至っている。その間、内容に関する種々のご指摘・ご意見を頂戴してきた。本書は、それらのご要望にお応えするとともに、資料を新しくし、分かりにくい記述も改め、教科書としてより使いやすく改訂したものである。主な修正点は、ヒトの健康や病気に関する記述を増やしたこと、高等学校の学習内容の振り返りを多くして理解しやすいようにしたこと、一方で現在の生命科学を理解する上で必要な先端的な内容も増やしたこと、学習の助けとなるよう、本文中の重要用語や略語に英訳を付けたこと、などである。

目次

  • 表紙
  • まえがき
  • 目次
  • 1章 生物学とはどのような学問か
  • 1.1 生物学の扱う内容
  • POINT バイオインフォマティクス
  • 1.2 生物学と人間
  • POINT 学名
  • 1.3 生物学の方法
  • 1.3.1 観察と記載
  • 1.3.2 比較と帰納
  • 1.3.3 仮説と実験
  • POINT 対照実験
  • 1.4 生物学の歴史
  • 1.4.1 アリストテレスから中世まで
  • 1.4.2 中世から近世まで
  • POINT 地動説
  • 1.4.3 細胞説、進化論、生理学の発展
  • POINT フック
  • 1.4.4 20世紀の生物学
  • 1.4.5 21世紀の生物学
  • 【発展】研究における客観性
  • 2章 生命とはなにか、生物とはどのようなものか
  • 2.1 生物の基本的な性質
  • 2.1.1 細胞から構成されていること
  • 2.1.2 代謝
  • POINT 有機物
  • 2.1.3 外界の変化への対応
  • 2.1.4 自己再生産
  • 2.1.5 進化
  • 2.1.6 遺伝物質
  • 2.1.7 ウイルス
  • 2.2 生物の階層性
  • 2.2.1 分子から細胞まで
  • POINT 分子量
  • 2.2.2 組織、器官、個体
  • 2.2.3 種とそれ以上の階層
  • 2.3 生物と生命
  • 2.3.1 生物と生命はどのように違うか
  • 2.3.2 生命の尊重ということ
  • 【発展】プリオンは生物か
  • POINT プリオン
  • 3章 細胞とはどのようなものか
  • 3.1 細胞の大きさと構造
  • 3.1.1 細胞の大きさ
  • 3.1.2 細胞の構造
  • 3.1.3 細胞膜
  • 3.2 細胞の内部構造
  • 3.2.1 核
  • POINT ラミンとラミノパチー
  • 3.2.2 ミトコンドリア
  • POINT ミトコンドリア病
  • 3.2.3 葉緑体
  • 3.2.4 リボソーム
  • 3.2.5 小胞体とゴルジ体
  • 3.2.6 リソソーム
  • 3.3 細胞骨格と細胞分裂
  • 3.3.1 細胞骨格
  • 3.3.2 細胞分裂
  • POINT 相同染色体
  • 【発展】原核細胞と原核生物
  • POINT プラスミド
  • 4章 体をつくる分子にはどのようなものがあるか
  • 4.1 水の重要性
  • 4.2 アミノ酸とタンパク質
  • 4.2.1 アミノ酸
  • POINT 必須アミノ酸
  • 4.2.2 タンパク質の構造と機能
  • 4.3 核酸と糖質
  • 4.3.1 核酸
  • POINT ウラシル ( U )
  • 4.3.2 糖質
  • POINT グリコサミノグリカン
  • 4.4 脂質
  • 4.4.1 脂質と脂肪
  • 4.4.2 リン脂質と糖脂質
  • 4.4.3 ステロイド
  • 4.5 生体内の微量成分
  • 【発展】ビタミン
  • 5章 体の中で物質はどのように変化するか
  • 5.1 酵素の働きと性質
  • 5.1.1 酵素の働き
  • 5.1.2 酵素の性質
  • 5.2 グルコースからのエネルギーの獲得
  • 5.2.1 エネルギー獲得の道筋
  • 5.2.2 ATP とはどのようなものか
  • POINT モル
  • 5.2.3 解糖系とクエン酸回路
  • 5.2.4 ミトコンドリアと電子伝達系
  • 5.3 その他の栄養素とエネルギー
  • 5.3.1 脂質やタンパク質からのエネルギー獲得
  • 5.3.2 発酵と腐敗
  • 5.4 生体高分子の合成
  • 5.4.1 異化と同化
  • 5.4.2 グリコーゲン生合成
  • 【発展】酵素の分類と働き
  • 6章 遺伝子と遺伝はどのように関係しているか
  • 6.1 遺伝子の本体としての DNA
  • 6.1.1 DNA の構造と遺伝子
  • POINT 遺伝子の機能をもたない DNA
  • 6.1.2 塩基とアミノ酸
  • 6.1.3 DNA から RNA への転写
  • POINT 転写
  • 6.2 翻訳とタンパク質の行方
  • 6.2.1 リボソームとリボソーム RNA
  • 6.2.2 翻訳と転移 RNA
  • 6.2.3 セントラルドグマ
  • POINT 逆転写酵素
  • 6.2.4 タンパク質の行方
  • 6.3 DNA の複製と突然変異
  • 6.3.1 DNA の複製
  • 6.3.2 DNA の突然変異
  • POINT 鎌状赤血球貧血症
  • 6.4 ヒトの遺伝と遺伝子
  • 6.4.1 遺伝とはどのようなことか
  • POINT 性染色体
  • 6.4.2 親から子への遺伝子の伝わり
  • POINT 一卵性双生児
  • 6.4.3 ヒトの遺伝のわかりやすい例
  • POINT 親子の血液型
  • POINT 優性
  • 【発展】遺伝子工学とヒトの遺伝子の改変
  • 遺伝子工学の方法
  • POINT 制限酵素
  • DNA クローニング
  • ヒト遺伝子の改変とゲノム編集
  • POINT ゲノム編集
  • 7章 ヒトの体はどのようにできているか
  • 7.1 細胞と組織
  • 7.1.1 単細胞生物と多細胞生物
  • 7.1.2 組織とはなにか
  • 7.2 脊椎動物の組織
  • 7.2.1 上皮組織
  • POINT 分泌腺
  • 7.2.2 結合組織
  • 7.2.3 神経組織と筋組織
  • 7.2.4 組織と器官
  • 7.3 生物における階層性
  • 7.3.1 分子から細胞へ
  • 7.3.2 階層ごとの法則性
  • 【発展】組織間の相互作用
  • 8章 エネルギーはどのように獲得されるか
  • 8.1 酸素の取り込みと利用
  • 8.1.1 酸素の働き
  • POINT 脳梗塞
  • 8.1.2 体内への酸素の取り込み
  • POINT 肺胞
  • 8.1.3 細胞への酸素の供給と二酸化炭素の排出
  • 8.2 食物の利用とエネルギーの生産
  • 8.2.1 消化器系
  • 8.2.2 肝臓と膵臓
  • 8.2.3 エネルギー源としての食物
  • 【発展】肝臓の構造と働き
  • POINT 肝硬変
  • 9章 ヒトはどのように運動するか
  • 9.1 感覚系
  • 9.1.1 感覚器官の働き
  • 9.1.2 視覚
  • POINT 網膜
  • 9.1.3 聴覚
  • 9.2 神経系
  • 9.2.1 神経系の概略
  • POINT グリア細胞
  • 9.2.2 刺激の伝導
  • 9.2.3 刺激の伝達とシナプス
  • POINT うつ病と神経伝達物質
  • 9.3 筋肉の収縮
  • 9.3.1 筋肉の構造
  • 9.3.2 筋収縮の分子機構
  • 【発展】脳による運動制御と高次神経活動
  • 10章 体の恒常性はどのように維持されるか
  • 10.1 自律神経系
  • 10.1.1 自律神経系の働き
  • 10.1.2 交感神経系と副交感神経系
  • POINT 交感神経系と副交感神経系
  • 10.2 ホルモン
  • 10.2.1 ホルモンと内分泌系
  • 10.2.2 ホルモン受容体
  • 10.2.3 フィードバック
  • 10.3 ホメオスタシスの実際
  • 10.3.1 血糖値の調節
  • POINT ランゲルハンス島
  • POINT 生活習慣病
  • 10.3.2 体温の調節
  • POINT 熱中症
  • 10.3.3 血中カルシウムイオン ( Ca2 + ) 濃度の調節
  • POINT 北欧人と日光浴
  • 10.3.4 体の浸透圧の調節
  • POINT 腎透析
  • 【発展】ホルモン様物質
  • 11章 ヒトは病原体とどのようにたたかうか
  • 11.1 免疫とはどのようなことか
  • 11.1.1 自然免疫
  • POINT リゾチーム
  • 11.1.2 獲得免疫
  • 11.1.3 細胞性免疫
  • 11.1.4 抗原と抗体
  • 11.2 免疫担当細胞とサイトカイン
  • 11.2.1 免疫担当細胞
  • 11.2.2 サイトカインと補体
  • POINT サイトカインストーム
  • 11.3 移植免疫と免疫に関わる病気
  • 11.3.1 移植免疫
  • 11.3.2 自己免疫疾患と免疫不全症
  • POINT アレルギー性疾患
  • POINT エイズ
  • 11.4 病原体の種類と病気
  • 11.4.1 ウイルス
  • 11.4.2 バクテリア
  • 11.4.3 原生生物と真菌類
  • 【発展】抗体の多様性を生むしくみ
  • 12章 ヒトはどのように次の世代を残すか
  • 12.1 ヒトのライフサイクル
  • 12.1.1 ライフサイクルとはなにか
  • 12.1.2 ヒトのライフサイクルの概略
  • 12.2 ヒトの生殖と初期発生
  • 12.2.1 精子形成
  • 12.2.2 卵形成
  • POINT 卵と卵子
  • 12.2.3 受精
  • POINT ミトコンドリア DNA
  • 12.2.4 卵割、着床、原腸形成
  • POINT 胎盤
  • 12.3 器官形成と細胞分化
  • 12.3.1 器官形成
  • POINT 先天異常
  • 12.3.2 細胞分化
  • 12.4 出産から老年期まで
  • 12.4.1 出産
  • POINT 出産予定日
  • 12.4.2 乳幼児期の発達
  • POINT 神経細胞の数
  • 12.4.3 青年期、壮年期、老年期
  • POINT フレイル
  • 【発展】幹細胞
  • 13章 ヒトはどのように進化してきたか
  • 13.1 生命の起原と初期の進化
  • 13.1.1 化学進化と生命の起原
  • POINT RNA ワールド
  • 13.1.2 多細胞生物の出現とカンブリア紀の大放散
  • POINT 共生説
  • 13.2 脊椎動物の進化
  • 13.2.1 魚類、両生類、爬虫類
  • POINT 最古の哺乳類化石
  • 13.2.2 新生代における哺乳類の適応放散と霊長類
  • 13.3 ヒトの進化とヒトの特性
  • 13.3.1 ヒトの進化
  • POINT ネアンデルタール人
  • 13.3.2 ヒトの進化と文化、文明
  • 13.3.3 ヒトの特性
  • 【発展】進化のしくみ - 自然選択説
  • POINT 獲得形質遺伝
  • 14章 ヒトをとりまく環境はどのようになっているか
  • 14.1 環境とニッチ
  • POINT ニッチ
  • 14.2 食物連鎖と物質循環
  • 14.2.1 食物連鎖
  • 14.2.2 光合成
  • POINT 光合成をするバクテリア
  • 14.2.3 炭素循環
  • 14.2.4 窒素循環
  • 14.3 環境とヒトの関わり
  • 14.3.1 作用と反作用
  • POINT 人新世
  • 14.3.2 温暖化
  • POINT 温室効果ガス
  • 14.3.3 熱帯雨林の縮小と砂漠化
  • 14.3.4 大気汚染とオゾン層の減少
  • 14.3.5 生物多様性の低下
  • POINT 大絶滅
  • POINT 外来種
  • 【発展】生態系の遷移
  • 15章 ヒトはどのような生き物か
  • 15.1 脳の発達に基づく性質
  • 15.1.1 脳容量の増大と脳の構造変化
  • 15.1.2 言語と道具の使用
  • POINT ブローカ野
  • 15.2 文化の進化
  • 15.2.1 文化とはなにか
  • 15.2.2 文化の起原
  • 15.2.3 倫理と利他的行動
  • 15.3 ヒトの未来
  • 15.3.1 ヒトという種の寿命と人口
  • POINT 長命な種
  • 15.3.2 遺伝子操作と環境改変
  • 【発展】社会生物学
  • 参考書
  • 索引
  • 奥付

この書籍の参考文献

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本参考文献は電子書籍掲載内容を元にしております。

1章 生物学とはどのような学問か

P.1 掲載の参考文献
道上達男 著『基礎からスタート 大学の生物学』裳華房(2019)
アーリー他 著(池内昌彦他 監訳)『キャンベル生物学』丸善出版(2018)
スター他 著(八杉貞雄他 監訳)『スター生物学』東京化学同人(2013)
サイモン 著(八杉貞雄 監訳)『ビジュアル コア生物学』東京化学同人(2019)

2章 生命とはなにか、生物とはどのようなものか

P.10 掲載の参考文献
道上達男 著『基礎からスタート 大学の生物学』裳華房(2019)
アーリー他 著(池内昌彦他 監訳)『キャンベル生物学』丸善出版(2018)
スター他 著(八杉貞雄他 監訳)『スター生物学』東京化学同人(2013)
サイモン 著(八杉貞雄 監訳)『ビジュアル コア生物学』東京化学同人(2019)

3章 細胞とはどのようなものか

P.19 掲載の参考文献
アレン, コーリング 著(八杉貞雄 訳)『細胞-基礎から細胞治療まで』東京化学同人(2012)
アルバーツ他 著(中村桂子, 松原謙一 監訳)『細胞の分子生物学』ニュートンプレス(2017)

4章 体をつくる分子にはどのようなものがあるか

P.30 掲載の参考文献
林 典夫, 廣野治子 監修『シンプル生化学』南江堂(2020)
坂本順司 著『ワークブックで学ぶ ヒトの生化学』裳華房(2014)
ワトソン他 著(中村桂子 監訳)『ワトソン遺伝子の分子生物学』東京電機大学出版局(2017)

7章 ヒトの体はどのようにできているか

P.62 掲載の参考文献
八杉貞雄 著『動物の形態-進化と発生』裳華房(2011)
ヤング他 著(澤田 元他 訳)『機能を中心とした図説組織学』医学書院(2009)
岡 良隆 著『基礎から学ぶ 神経生物学』オーム社(2012)

11章 ヒトは病原体とどのようにたたかうか

P.102 掲載の参考文献
メール 著(山本一夫 訳)『図説 免疫学入門』東京化学同人(2018)

12章 ヒトはどのように次の世代を残すか

P.111 掲載の参考文献
東中川 徹他 編『ベーシックマスター 発生生物学』オーム社(2008)
ウォルパート 著(武田洋幸, 田村宏治 監訳)『ウォルパート発生生物学』メディカル・サイエンス・インターナショナル(2012)

13章 ヒトはどのように進化してきたか

P.121 掲載の参考文献
斎藤成也他 著『ヒトの進化』岩波書店(2006)

14章 ヒトをとりまく環境はどのようになっているか

P.131 掲載の参考文献
川合真一郎他 著『環境科学入門-地球と人類の未来のために』化学同人(2018)

15章 ヒトはどのような生き物か

P.141 掲載の参考文献
赤坂甲治 編著『新版 生物学と人間』裳華房(2010)

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