実践詳解 精神分析16講(上)―フロイト理論の誕生と展開

出版社: 岩崎学術出版社
著者:
発行日: 2023-10-29
分野: 臨床医学:内科  >  精神医学
ISBN: 9784753312306
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商品紹介

“精神分析の臨床実践は関わりそのものであって、対象から離れて観察するスタンスが損なわれるところから始まるものです──。” 生きた実践としての精神分析臨床に日々取り組む分析家が、しばしば難解と言われる精神分析を,理論と実践の両面から詳述する16の講義。分かりにくいところを避けずに、読者が「分かった」と感じることができるまで掘り下げて解説する。上巻はフロイトの精神分析を中心に、近刊予定の下巻では、対象関係論以降の精神分析を学派を超えて徹底講義。

目次

  • 第1講 イントロダクション
     精神分析のイメージ/精神分析の基本としての実践/臨床ディシプリン/無意識の探究/
     フロイトの位置づけ/精神分析の学派/精神分析と科学/精神分析と宗教/精神分析とアート/
     精神分析の枠組み/精神分析と精神分析的心理療法/無意識の探究法/国際精神分析協会/
     精神分析の訓練/IPAの外の精神分析

    第2講 フロイトの前精神分析時代
     フロイトを学ぶということ/科学とフロイト/フロイトの家族/大学入学以降/
     キャリアをめぐる悩み/パリ留学とヒステリーとの出会い/初期のフロイトの仕事/
     こころの仕組みをめぐって/慣性原理/機能的分割/恒常原理/局所モデルと構造モデル

    第3講 精神分析の始まり
     コカインとフロイト/『ヒステリー研究』/アンナ・O/他の患者たち/
     ヒステリーの病因としての無意識/精神分析の確立に向けて/心的エネルギーについて/
     リビドー/欲 動/本 能/神経症と防衛/ヒステリーにおける症状形成/
     強迫神経症における症状形成/思考と行為

    第4講 フロイト理論の展開
     こころの区分/こころと防衛/心的決定論、無意識的記憶痕跡/無意識を知る方法/
     夢の分析/夢の刺激源/夢は願望充足である/顕在的夢内容、潜在的夢内容、検閲/夢の仕事/
     夢の二次加工/こころの外部とこころの内部の区別/制 止/「性欲論三篇」/欲動と発達/
     欲動の三要素/倒 錯/神経症と倒錯の関係

    第5講 同一化から構造モデルへ
     対象とは何か/心的エネルギーと対象/フロイトのこころのモデル/
     無意識システム、意識システム、前意識システム/無意識システムの特徴/事後性、隠蔽記憶/
     無意識と論理/力動的無意識と記述的無意識/同一化/対象関係論の萌芽/構造モデルに向かって/
     エスから自我へ/自我から超自我へ/対象への備給と同一化/エディプス・コンプレックス/
     エディプス神話/嫉妬と羨望/陰性エディプスとエディプス・コンプレックスの衰微/
     禁止と理想/エスと超自我の関係/自己愛/自体愛、一次自己愛、二次自己愛

    第6講 死の欲動
     死の欲動/欲動二元論/反復強迫/外傷神経症の性質/子どもの遊び―快感原則の範囲での反復強迫/
     仮想的な系―「小胞」/刺激保護と拘束/刺激の内的な源/快感原則の彼岸/クラインと死の欲動

    第7講 古典的精神分析技法の確立
     技法論とは/精神分析技法論の確立/適 応/設 定/自由連想法/平等に漂う注意/中立性/
     匿名性/禁欲原則/抵 抗/転 移/陽性転移、陰性転移/転移抵抗/再構築/解 釈/
     精神分析的観点/ワーキングスルー/転移の意義の変化/フロイトの限界

    第8講 フロイトとその追随者たち
     精神分析家の集団/精神分析協会/「水曜日協会」/追随者と反対者の出現/
     アンナ・フロイトとクラインの論争

    あとがき
    文献
    索引

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