分子集合体の物理と化学 ソフトマターのX線構造解析 (電子書籍版)

出版社: 丸善出版
著者:
発行日: 2021-12-30
分野: 基礎・関連科学  >  基礎医学関連科学一般
ISBN: 9784621306895
電子書籍版: 2021-12-30 (電子書籍版)
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4,180 円(税込)

商品紹介

本書は、液晶をはじめとしたソフトマターの多形の相構造と、そのX線構造解析について、理論や手法を統一的に解説した世界初の書籍である。本書ではまず、基礎知識として、第1章で結晶相のX線構造解析の理論と手法を概説し、第2章で結晶多形の基礎理論と調整方法を解説する。そして第3章にて、液晶多形を例にX線構造解析手法を詳細に説明する。多形の相構造は、線形代数学の概念を用いて統一的に把握する。これらの理論と手法を知っていれば、さまざまなソフトマターのX線構造解析が可能となる。ソフトマター研究に携わる学生・研究者必携の一冊。

目次

  • 表紙
  • はじめに
  • 目次
  • 第1章 結晶 : X 線による結晶構造の決定
  • 1-1 X 線の発見
  • 1-2 X 線の発生
  • 1-3 X 線の回折
  • 1-4 Bragg の条件
  • 1-5 結晶格子
  • 1-6 7つの晶系
  • 1-7 Miller 指数
  • 1-8 面間隔 d と Miller 指数, 格子定数の関係
  • 1-8-1 簡単な二次元 ( 2D ) 格子
  • 1-8-2 もっと一般的な 2D の長方形の場合
  • 1-8-3 さらに一般的な 3D の直方体の場合
  • 1-9 単結晶法
  • 1-9-1 Weissenberg カメラ
  • 1-9-2 プリセッションカメラ
  • 1-9-3 4軸回折計
  • 1-9-4 単結晶 X 線構造解析でわかること
  • 1-10 粉末結晶法
  • 1-11 逆格子
  • 1-12 構造因子と消滅則
  • 1-12-1 構造因子
  • 1-12-2 消滅則
  • 1-13 結晶構造解析の簡単な実例
  • 参考文献
  • 演習問題
  • 第2章 多形現象
  • 2-1 多形現象と多形
  • 2-2 一次相転移と二次相転移
  • 2-2-1 G ( μ ) - T ダイアグラム
  • 2-2-2 G - T ダイアグラムからわかること
  • 2-2-3 一次相転移と二次相転移の違い
  • 2-2-4 ΔV について
  • 2-2-5 二次相転移を引き起こす原因
  • 秩序無秩序転移
  • 回転的転移
  • 2-3 相図
  • 2-3-1 G - T ダイアグラム
  • G - T ダイアグラムでの多形間の関係 : エナンチオトロピックな関係とモノトロピックな関係
  • 二重融解挙動
  • 二重融解挙動が起こるときの DSC サーモグラム
  • 緩和
  • 2-3-2 P - T ダイアグラム
  • 模式的な P - T ダイアグラムで相転移を考える
  • P - T ダイアグラムでの多形間の関係 : エナンチオトロピックな関係とモノトロピックな関係
  • G - T ダイアグラムの実例
  • 2-3-3 多形の命名
  • 2-3-4 成分相図
  • 気 - 液成分相図の場合
  • 固 - 液成分相図の場合
  • 相律
  • Le Chaterier - Schroder の式
  • 多形を伴う二成分相図
  • 付加化合物 ( 分子間化合物 ) を形成する場合の二成分相図
  • 2-4 溶液相転移
  • 2-4-1 測定装置
  • 2-4-2 測定原理
  • 2-4-3 溶解度曲線
  • 2-5 準安定多形のつくり方
  • 2-5-1 溶液からの作成例 A
  • 2-5-2 準安定多形の安定性
  • 2-5-3 溶融物からの作成例 B
  • 2-5-4 蒸気からの作成例 C
  • 2-6 多形が存在するかどうかの検証法
  • 2-7 与えられた2つの試料が同一化合物の多形であるかどうかの確認法
  • 2-8 多形現象の応用
  • 2-8-1 座薬
  • 2-8-2 即効性のインスリンと遅効性のインスリンのつくり方
  • 参考文献
  • 演習問題
  • 第3章 液晶多形とその X 線構造解析
  • 3-1 中間相とは何か
  • 3-1-1 物質の三態の中での位置
  • 3-1-2 柔粘性結晶
  • 特徴
  • 判定条件
  • 柔粘性結晶の例
  • 3-1-3 液晶
  • 特徴
  • モノトロピック液晶とエナンチオトロピック液晶
  • 物質状態の外観
  • 判定条件
  • 液晶の例
  • 3-1-4 中間相 ( 柔粘性結晶と液晶 ) の分子の並び方
  • 3-1-5 中間相の特徴のまとめ
  • 3-2 液晶の種類
  • 3-2-1 サーモトロピック液晶とリオトロピック液晶
  • 3-2-2 低分子液晶と高分子液晶
  • 3-3 中間相の次元性と階層性
  • 3-3-1 結晶格子の段階的崩壊
  • 直方晶系の格子崩壊
  • 六方晶系の格子崩壊
  • 正方晶系の格子崩壊
  • 単斜晶系の格子崩壊
  • 3-3-2 X 線反射線の次元性の現れ方
  • 3-3-3 液晶相は部分空間
  • 3-3-4 物質は三態ではなく多態である
  • 3-4 二次元格子の消滅則
  • 3-4-1 二次元テトラゴナル ( 正方 ) 格子の消滅則
  • 3-4-2 二次元レクタンギュラー ( 矩形 ) 格子の消滅則
  • P2m ( p2mm ) 対称の場合
  • C2 / m ( c2mm ) 対称の場合
  • P21 / a ( p2gg ) 対称の場合
  • P2 /a ( 従来 a < b ) 対称の場合
  • P2 / b ( 正しくは a > b ) 対称の場合
  • 3-5 液晶相の X 線構造解析
  • 3-5-1 液晶構造解析の黄金則
  • 3-5-2 "逆格子法" による液晶相の解析
  • 3-5-3 二次元レクタンギュラー ( 矩形 ) 格子をもつ液晶相 ( Colr )
  • Colrd ( C2 / m ) 相
  • Colrd ( P21 / a ) 相
  • Colrd ( P2 / a ) 相
  • Colrd ( P2m ) 相
  • 3-5-4 二次元ヘキサゴナル ( 六方 ) 格子をもつ液晶相 ( Colh )
  • 3-5-5 二次元テトラゴナル ( 正方 ) 格子をもつ液晶相 ( Coltet )
  • 3-5-6 スメクチック相の解析
  • スメクチック A 相
  • スメクチック E 相
  • スメクチック T 相
  • 3-5-7 加熱 X 線回折装置
  • 3-5-8 直交ベクトル補空間を利用した X 線構造解析法
  • 3-6 その他の議論
  • 3-6-1 3D < [ 2D + 1D ] 相
  • 3-6-2 3D 液晶相
  • 3-6-3 鋼 ( オーステナイト相 )
  • 参考文献
  • 演習問題
  • 索引
  • 奥付

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