麻酔科研修　実況中継！　第5巻　術後・ペインクリニック・緩和医療での痛み治療編

出版社： 中外医学社
著者：
発行日： 2023-12-01
分野： 臨床医学：外科  >  麻酔科学/ペイン
ISBN： 9784498055520
電子書籍版： 2023-12-01 （初版1刷）
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商品紹介

研修での指導医のレクチャーをその場で受けているかのように麻酔科領域の基本がわかる好評シリーズの最終巻．本書ではまず術後鎮痛を研修医にもなじみ深い術中管理との対比を通じて理解し，さらにそれらと痛み治療の考え方が共通する部分も多いペインクリニック・緩和医療のイメージを促進させる．様々な病態の痛みのメカニズムとその治療法を解説し，それぞれの痛み治療に対するアプローチを積み上げる助けとなる一冊．

目次

  • 1 手術からイメージする痛み治療
    　手術から考える「痛み」
    　全身麻酔導入時の痛みと鎮痛
    　気管挿管と「痛み」
    　手術操作と痛み
    　手術操作と神経障害痛

    2 術後鎮痛のさまざまな方法と合併症
    　術後鎮痛がもしなかったら？
    　理想的な術後鎮痛とは？
    　バランス鎮痛（Multimodal analgesia）
    　それぞれの鎮痛薬の副作用を理解しよう
    　硬膜外麻酔は最高の術後鎮痛法？
    　局所麻酔は安全性の高い術後鎮痛？
    　それぞれの術式や患者さんに最良の術後鎮痛を

    3 痛み治療の薬剤と痛みのメカニズム
    　術後鎮痛に使用される薬剤の作用機序
    　神経障害痛に使用される薬剤
    　さまざまな神経線維と局所麻酔
    　
    4 ペインクリニック治療の考え方
    　ペインクリニックとは何か
    　神経障害痛の診断と治療
    　神経障害痛の治療
    　神経障害痛薬物療法アルゴリズムを理解しよう　

    5 有痛性糖尿病性神経障害の治療を学ぼう
    　有痛性糖尿病性神経障害の病態を理解しよう
    　有痛性糖尿病性神経障害の治療

    6 三叉神経痛の診断と治療
    　三叉神経痛とは何か
    　三叉神経痛の治療

    7 帯状疱疹後神経痛の治療を学ぼう
    　帯状疱疹とは何か
    　PHNとは何か

    8 頭痛の鑑別を学ぼう
    　頭痛の鑑別　まずは一次性か二次性かを鑑別しよう
    　片頭痛
    　群発頭痛
    　緊張性頭痛
    　
    9 複合性局所疼痛症候群（CRPS）の概念と治療を学ぼう
    　CRPSとは何か
    　CRPSの診断と治療　

    10 緩和医療の考え方
    「麻酔科的」緩和ケアの定義と考え方
    　ペインクリニックと緩和医療の痛み治療の共通点
    　ペインクリニックと緩和ケアの痛み治療のアプローチの違い
    　がん疼痛の評価と治療
    　がん疼痛に対するオピオイドと副作用

    11 緩和医療におけるオピオイドの使い方
    　緩和ケアの痛みの評価
    　緩和ケアの鎮痛の主体はオピオイド
    　緩和ケアにおけるオピオイド治療調整の意義
    　オピオイドの合併症とその対策

    12 緩和医療における鎮痛補助薬と神経ブロック
    　緩和医療における鎮痛薬と鎮痛補助薬
    　緩和医療における神経ブロック　

    13 緩和医療での痛み以外の症状緩和を学ぼう
    　呼吸困難症状への対応
    　輸液治療や消化器症状への対応
    　倦怠感への対応と鎮静について　

    14 痛み治療の緊急トラブルと対応
    　星状神経節ブロックの合併症
    　頸部硬膜外ブロックの合併症〜偶発的くも膜下投与時には最大の注意を〜
    　局所麻酔薬中毒の予防と早期発見
    　痛みの内服薬による合併症
    　緩和領域の痛み治療における合併症
    　オピオイド離脱症候群
    　痛み治療の合併症対応の知識を手術室麻酔に

この書籍の参考文献

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本参考文献は電子書籍掲載内容を元にしております。

[1] 手術からイメージする痛み治療

P.11 掲載の参考文献
1) 田中聡. 遷延性術後痛. 最新医学. 2017 ; 72 : 746-9.
Medical*Online
2) 長谷川麻衣子. 術後痛と手術部位感染・創傷治癒. 日本臨床麻酔学会誌. 2017 ; 37 : 637-42.
Medical*Online
3) 辛島裕士. 術後疼痛. 臨牀と研究. 2017 ; 94 : 413-8.
Medical*Online
4) 濱田宏. 安全で効率的な術後痛管理. 日本臨床麻酔学会誌. 2017 ; 37 : 49-57.
Medical*Online

[2] 術後鎮痛のさまざまな方法と合併症

P.25 掲載の参考文献
1) 洪景都. 硬膜外ブロックおよび神経根ブロックに伴う合併症. 麻酔. 2016 ; 65 : 678-85.
Medical*Online
2) Wang C. Comparison of periarticular multimodal drug injection and femoral nerve block for postoperative pain management in total knee arthroplasty : a systematic review and meta-analysis. J Arthroplasty. 2015 ; 30 : 1281-6.
PubMed
3) 駒澤伸泰. 人工膝関節置換術の術後鎮痛を考える-深部静脈血栓症予防と手術予後改善を目指して-. 臨床麻酔. 2016 ; 40 : 1105-11.
Medical*Online

[3] 痛み治療の薬剤と痛みのメカニズム

P.36 掲載の参考文献
1) 日本ペインクリニック学会治療指針検討委員会, 編. ペインクリニック治療指針. 改訂第5版. 東京 : 真興交易 (株) 医書出版部 ; 2016.
 
2) 日本ペインクリニック学会神経障害性疼痛薬物療法ガイドライン改訂版作成ワーキンググループ, 編. 神経障害性疼痛薬物療法ガイドライン. 改訂第2版. 東京 : 真興交易 (株) 医書出版部 ; 2016.
 
3) 日本ペインクリニック学会非がん性慢性疼痛に対するオピオイド鎮痛薬処方ガイドライン作成ワーキンググループ, 編. 非がん性慢性疼痛に対するオピオイド鎮痛薬処方ガイドライン. 第2版. 東京 : 真興交易 (株) 医書出版部 ; 2017.
 
4) 伊藤誠二. 痛覚のふしぎ. 東京 : ブルーバックス ; 2017.
 
5) 南敏明. アロディニアのメカニズム. 医学のあゆみ. 2000 ; 195 : 591-4.
Medical*Online
6) 南敏明. プロスタグランジンとノシセプチン. 麻酔. 2007 ; 56 : 5172-8.
 

[4] ペインクリニック治療の考え方

P.50 掲載の参考文献
1) 日本ペインクリニック学会治療指針検討委員会, 編. ペインクリニック治療指針. 改訂第7版. 東京 : 文光堂 ; 2023.
 
2) 日本ペインクリニック学会神経障害性疼痛薬物療法ガイドライン改訂版作成ワーキンググループ, 編. 神経障害性疼痛薬物療法ガイドライン. 改訂第2版. 東京 : 真興交易 (株) 医書出版部 ; 2016.
 
3) 日本ペインクリニック学会非がん性慢性疼痛に対するオピオイド鎮痛薬処方ガイドライン作成ワーキンググループ, 編. 非がん性慢性疼痛に対するオピオイド鎮痛薬処方ガイドライン. 第2版. 東京 : 真興交易 (株) 医書出版部 ; 2017.
 
4) 南敏明. 痛みの10年. 麻酔. 2009 ; 58 : 137.
Medical*Online
5) 南敏明. 図説 : 慢性疼痛のメカニズム. 日本臨牀. 2001 ; 59 : 1646-8.
Medical*Online

[5] 有痛性糖尿病性神経障害の治療を学ぼう

P.58 掲載の参考文献
1) 堀田饒. 第4章 疼痛疾患 2. 糖尿病性神経障害. In : 小川節郎, 編. 神経障害性疼痛診療ガイドブック. 東京 : 南山堂 ; 2010.
 
2) 柴田政彦. 本邦における有痛性糖尿病性神経障害の実態調査, 第2報. 日本ペインクリニック学会誌. 2012 ; 19 : 360.
Medical*Online
3) 日本ペインクリニック学会神経障害性疼痛薬物療法ガイドライン作成ワーキンググループ, 編. 神経障害性疼痛薬物療法ガイドライン. 第2版. 東京 : 真興交易 (株) 医書出版部 ; 2016.
 

[6] 三叉神経痛の診断と治療

P.65 掲載の参考文献
1) Barker FG. The long-term outcome of microvascular decompression for trigeminal neuralgia. N Engl J Med. 1996 ; 333 : 1077-83.
 
2) Kalkanis SN. Microvascular decompression surgery in the United States, 1996 to 2000 : mortality rates, morbidity rates, and the effects of hospital and surgeon volumes. Neurosurgery. 2003 ; 52 : 1251-61.
PubMed
3) Kit CA. Trigeminal neuralgia : Opportunities for research and treatment. Pain. 2000 ; 85 : 3-7.
 
4) 城戸晴規. 水毒を伴う三叉神経痛に対して五苓散が有効であった4症例. 麻酔. 2017 ; 66 : 184-6.
Medical*Online

[7] 帯状疱疹後神経痛の治療を学ぼう

P.73 掲載の参考文献
1) Fashner J. Herpes zoster and postherpetic neuralgia : Prevention and management. Am Fam Physician. 2011 ; 83 : 1432-7.
PubMed
2) Johnson RW. Clinical practice : Postherpetic neuralgia. N Engl J Med. 2014 ; 371 : 1526-33.
PubMed
3) Dworkin RH. Recommendations for the management of herpes zoster. Clin Infect Dis. 2007 ; 44 : S1-S26.
PubMed
4) 日本ペインクリニック学会神経障害性疼痛薬物療法ガイドライン改訂版作成ワーキンググループ, 編. 日本ペインクリニック学会神経障害性疼痛薬 神経障害性疼痛薬物療法ガイドライン. 第2版. 東京 : 真興交易 (株) 医書出版部 ; 2016.
 
5) 橋爪圭司. 帯状疱疹痛と帯状疱疹後神経痛. 日本臨牀. 2001 ; 59 : 1738-42.
Medical*Online

[8] 頭痛の鑑別を学ぼう

P.82 掲載の参考文献
1) Sakai F. Prevalence of migraine in Japan : A nationwide survey. Cephalalgia. 1997 ; 17 : 15-22.
PubMed
2) Albertyn J. Cluster headache and the sympathetic nerve. Headache. 2004 ; 44 : 183-5.
PubMed
3) 日本ペインクリニック学会治療指針検討委員会, 編. ペインクリニック治療指針 改訂第5版. 東京 : 真興交易 (株) 医書出版部 ; 2016.
 

[9] 複合性局所疼痛症候群 ( CRPS ) の概念と治療を学ぼう

P.90 掲載の参考文献
1) Sumitani M. Development of comprehensive diagnostic criteria for complex regional pain syndrome in the Japanese population. Pain. 2010 ; 150 : 243-9.
PubMed
2) 住谷昌彦. 本邦におけるCRPSの判定指標. 日本臨床麻酔学会誌. 2010 ; 30 : 420-9.
Medical*Online
3) Marinus J. Clinical features and pathophysiology of complex regional pain syndrome. Lancet Neurol. 2011 ; 10 : 637-48.
PubMed
4) 宮崎有. 末梢神経ブロックと運動療法の併用と心理社会的なサポートが有効であった小児複合性局所疼痛症候群の1例. 日本ペインクリニック学会誌. 2017 ; 24 : 47-50.
Medical*Online
5) 南敏明. アロディニアの発現と抑制. 治療学. 2005 ; 39 : 797-9.
Medical*Online

[10] 緩和医療の考え方

P.105 掲載の参考文献
1) 日本緩和医療学会 緩和医療ガイドライン委員会, 編. がん疼痛の薬物療法に関するガイドライン 2020年版. 東京 : 金原出版 ; 2020.
 
2) 日本緩和医療学会 緩和医療ガイドライン委員会, 編. がん患者の呼吸器症状の緩和に関するガイドライン 2016年版. 東京 : 金原出版 ; 2014.
 
3) Lillemoe KD. Chemical splanchnicectomy in patients with unresectable pancreatic cancer. A prospective randomized trial. Ann Surgery. 1993 ; 217 : 447-55.
PubMed

[11] 緩和医療におけるオピオイドの使い方

P.114 掲載の参考文献
1) Gonzales GR. The impact of a comprehensive evaluation in the management of cancer pain. Pain. 1991 ; 47 : 141-4.
PubMed
2) Mercadante S. Breakthrough pain in oncology : a longitudinal study. J Pain Symptom Manage. 2010 ; 40 : 183-90.
PubMed
3) Ben-Aharon I. Interventions for alleviating cancer-related dyspnea : a systematic review. J Clin Oncol. 2008 ; 26 : 2396-404.
PubMed
4) 中谷俊彦. オピオイドと副作用対策. 癌と化学療法. 2017 ; 44 : 294-7.
Medical*Online

[12] 緩和医療における鎮痛補助薬と神経ブロック

P.123 掲載の参考文献
1) 厚生労働省・日本医師会, 編. 癌緩和ケアに関するマニュアル改訂3版. 日本ホスピス・緩和ケア研究振興財団. 2010.
 
2) Hanks G. Oxford textbook of palliative medicine, 4th ed. Oxford : Oxford University Press ; 2010 ; 670.
 
3) Bennett MI. Prevalence and aetiology of neuropathic pain in cancer patients : A systematic review. Pain. 2012 ; 153 : 359-65.
PubMed
4) Rayment C. Neuropathic cancer pain : Prevalence, severity, analgesics and impact from the European Palliative Care Research Collaborative-Computerised Symptom Assessment study. Palliat Med. 2012 ; 27 : 714-21.
 
5) Yan BM. Neurolytic celiac plexus block for pain control in unresectable pancreatic cancer. Am J Gastroenterol. 2007 ; 102 : 430-8.
PubMed
6) 日本ペインクリニック学会, 編. がん性痛に対するインターベンショナル治療ガイドライン. 東京 : 真興交易 (株) 医書出版部 ; 2014.
 

[13] 緩和医療での痛み以外の症状緩和を学ぼう

P.134 掲載の参考文献
1) 日本緩和医療学会 緩和医療ガイドライン委員会, 編. がん患者の呼吸器症状の緩和に関するガイドライン 2016年版. 東京 : 金原出版 ; 2016.
 
2) 日本緩和医療学会 緩和医療ガイドライン委員会, 編. 終末期がん患者の輸液療法に関するガイドライン 2013年版. 東京 : 金原出版 ; 2013.
 
3) 日本緩和医療学会 ガイドライン統括委員会, 編. がん患者の消化器症状の緩和に関するガイドライン 2017年版. 東京 : 金原出版 ; 2017.
 
4) 日本緩和医療学会 緩和医療ガイドライン委員会, 編. 苦痛緩和のための鎮静に関するガイドライン 2010年版. 2010. 東京 : 金原出版 ; 2010.
 

[14] 痛み治療の緊急トラブルと対応

P.147 掲載の参考文献
1) 間宮敬子. 星状神経節ブロック後に出現した再出血を伴った後咽頭血腫の1例. 日臨麻会誌. 2012 ; 32 : 513-8.
Medical*Online
2) 益田律子. 日本ペインクリニック学会安全委員会・2012年有害事象調査報告と課題. 日ペ会誌. 2013 ; 20 : 319-20.
 
3) 小田裕. 脂肪乳剤は局所麻酔薬中毒の救命に役立つか. 日臨麻会誌. 2010 ; 30 : 523-33.
Medical*Online
4) Neal JM. American Society of Regional Anesthesia and Pain Medicine checklist for managing local anesthetic systemic toxicity : 2012 version. American Society of Regional Anesthesia and Pain Medicine. Reg Anesth Pain Med. 2012 ; 37 : 16-8.
PubMed

参考文献

P.152 掲載の参考文献
大瀬戸清茂, 監修. ペインクリニック 診断・治療ガイド-痛みからの解放とその応用. 東京 : 日本医事新報社 ; 2013.
 
日本ペインクリニック学会治療指針検討委員会, 編. ペインクリニック治療指針 改訂第5版. 東京 : 日本医事新報社 ; 2016.
 
神経障害性疼痛薬物療法ガイドライン改訂版作成ワーキンググループ, 編. 神経障害性疼痛薬物療法ガイドライン 改訂第2版. 東京 : 日本医事新報社 ; 2016.
 
日本ペインクリニック学会非がん性慢性疼痛に対するオピオイド鎮痛薬処方ガイドライン作成ワーキンググループ, 編. 非がん性慢性疼痛に対するオピオイド鎮痛薬処方ガイドライン 改訂第2版. 東京 : 真興交易 (株) 医書出版部 ; 2017.
 
賀普仁, 編. 痛みの症状別針灸治療. 東京 : 静風社 ; 2015.
 
宮崎東洋. ペインクリニック-痛みの専門誌 神経ブロックを極める. 東京 : 真興交易 (株) 医書出版部 ; 2011.
 
森本康裕. LiSAコレクション 超音波ガイド下末梢神経ブロック 第2巻 実践25症例. 東京 : メディカル・サイエンス・インターナショナル ; 2021.
 
佐倉伸一. 周術期超音波ガイド下神経ブロック. 東京 : 真興交易 (株) 医書出版部 ; 2014.
 
森田達也, 木澤義之, 新城拓也. 続・エビデンスで解決! 緩和医療ケースファイル. 東京 : 南江堂 ; 2016.
 
森田達也. 緩和ケアレジデントマニュアル. 東京 : 医学書院 ; 2016.
 
川真田樹人. 手術後鎮痛のすべて (痛みのScience & Practice). 東京 : 文光堂 ; 2013.
 
POPS研究会. 術後痛サービス (POPS) マニュアル. 東京 : 真興交易 (株) 医書出版部 ; 2011.
 

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