「地域で育ち、地域で暮らす」を支える発達支援
商品紹介
コロナ禍やIT機器の登場が子どもたちを取りまく地域社会にさまざまな影響を与え，支援の形を変化させる中で，現場では日々話し合いが重ねられ，試行錯誤しながら発達支援が行われている。
本書は，子どもと家族の「人生の物語」に学ぶ日々の実践を振り返り，これからの発達支援の道を探るものであり，支援者が次なる一歩を踏み出すきっかけになるであろう。
目次
- 序 章 地域で親子を支えるために大切にしたいこと
1．子どもの周りにいる人が連携して育ちやすい環境をつくる
2.「療育」・「発達支援」の成り立ちからまなぶ
3.「子どもの持つ権利」を発達支援の道しるべにしよう
4.「子どもと家族の願い」からはじめる発達支援
5．家族への支援──エンパワーメント
6．子どもへの支援──早期から働きかけるとよいこと
第1章 相談からはじまる“チーム支援”で大切にしたいこと
1．アセスメントを行う上での心構え
2．基本的な初期の対応について
3．家族（保護者・養育者）を支援する
4．多職種チームで発達と生活を支援する
5．支援メンバーの育ちを支える
第2章 子どもの生活・権利を守るために
1．当センターにおける子どもの権利擁護への取り組み
2．児童虐待防止の取り組み
第3章 幼児期早期からの支援
1．はじめに
2．事業所支援の概要
3．支援の内容について
4．最後に
第4章 児童発達支援センター（通園療育）の実際
1．はじめに
2．事業概要
3．子どもの評価と個別支援計画書の作成
4．療育プログラム構成で大切にしたいこと
5．家庭や地域で応用するための支援
6．保護者支援プログラム
7．小学校への「引継ぎ3点セット」
8．公開療育・公開講座
9．通園療育の課題とこれからの支援に向けて
コラム：通園療育を卒園したＡくんの保護者より──子育てを支える 療育というつながり
第5章 保育所・幼稚園とともに子どもを支援する
1．訪問支援（巡回訪問，保育所等訪問支援事業など）
2．施設支援の視点
3．幼稚園・保育所の先生方に伝えていること──配慮が必要な子どもへの思い
第6章 学齢期の子どもを支援する
1．地域の学齢期支援における療育センターの役割
2．発達検査・知能検査による支援
3．個別での支援
4．グループによる支援
5．学校等と連携した支援の充実に向けて
6．地域療育センターでの小学校連携の実践例
コラム：学齢児グループでのウェブ会議システムを通じた活動
第7章 川崎西部地域療育センターの新たな取り組み
1．保育所等訪問支援事業
2．居宅訪問型児童発達支援事業の取り組みについて
コラム：居宅訪問型児童発達支援を利用したＫさんの保護者より
3．教育委員会との連携の試み──学校教員で「長期社会体験研修」を終えた研修生の視点から
4．医療機関との連携
5．児童発達支援事業所等との連携の充実をめざして
さいごに 児童発達支援のこれから
1．子どもが自分で選択・決定できるように
2．当事者と支援者，社会が「社会的処方」でつながる
3．新たな形や分野の力を取り入れ，生活に豊かさと楽しみを
4．この街で生活していいんだ，と思えるように
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