これからの切迫早産管理 長期安静・持続点滴はやめよう

出版社: 中外医学社
著者:
発行日: 2024-03-05
分野: 臨床医学:外科  >  産婦人科学
ISBN: 9784498160569
書籍・雑誌
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2,860 円(税込)

商品紹介

切迫早産に入院安静臥床や持続点滴投与はいらない!
日本で当たり前のように行われているリトドリン塩酸塩の持続投与は欧米ではありえません.妊婦さんにとっては不必要で,場合によっては有害な治療です.妊婦のQOLが上がり,外来でみることができるほんとうのEBMをわかりやすくまとめた,これからの切迫早産標準治療を示す1冊.

目次

  • Chapter 1 切迫早産とはどういった病気か
     1. 切迫早産の頻度はどのくらいか
     2. 切迫早産の診断はどのようにおこなうか
     3. 偽陣痛(Braxton Hicks 収縮)について
     4. そもそも「切迫早産」は実在するのか

    Chapter 2 リトドリン塩酸塩の歴史と現状
     1. リトドリン塩酸塩の歴史
     2. リトドリン塩酸塩はどのような薬か
     3. 副作用にはなにがあるか
     4. 日本ではいまどうなっているか

    Chapter 3 エビデンスはどうなっているだろう
     1. 早産の頻度はどのくらいか
     2. 子宮頚管長の測定の有用性は
     3. 早産予防用ペッサリーの効果は
     4. リトドリン塩酸塩による切迫早産の治療効果は
     5. リトドリン塩酸塩以外のトコライシス薬はどうか
     6. 早産予防のための安静にはエビデンスがあるか

    Chapter 4 これまでの経験とめざすべき治療の実際
     1. わたしの個人的な経験
     2. めざすべき切迫早産の治療はどのようなものか
     3. 当院における治療の実際

    Chapter 5 リトドリン長期投与をやめるためのステップ
     1. メリットとデメリットを考える
     2. ミーティングや病棟カンファレンスで提案する
     3. チームをつくる
     4. 新生児科側に協力を求める
     5. 患者さんの同意を得る
     6. 実際に治療を変える
     7. よく質問されること

    Chapter 6 ひとを変える,組織を変える
     1. 医師や看護スタッフからの抵抗
     2. なぜ効果のない治療をつづけているか
     3. エビデンスは医者の行動を変えるか
     4. ひとの行動を変えるにはどうしたらいいか
     5.「信念対立」を解消する
     6. 組織を変える

    Chapter 7 医療倫理の視点から
     1. あいてへの共感
     2. 個別的具体的な妊婦の状況
     3. 妊婦さんと医療者のコミュニケーションのなかから
     4. 臨床の場での合意形成
     5. A さんのケース
     6. 個人の信念と価値観

    Chapter 8 切迫早産について最後にもう一度考える
     1. 切迫早産のパラダイム
     2.「過剰診断」という視点
     3. ナラティブからみた切迫早産治療
     4. 心身相関としての「切迫早産」
     おわりに─日々の診療に疑問を感じているかたへのエール

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