これからの切迫早産管理 長期安静・持続点滴はやめよう
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目次
- Chapter 1 切迫早産とはどういった病気か
1. 切迫早産の頻度はどのくらいか
2. 切迫早産の診断はどのようにおこなうか
3. 偽陣痛(Braxton Hicks 収縮)について
4. そもそも「切迫早産」は実在するのか
Chapter 2 リトドリン塩酸塩の歴史と現状
1. リトドリン塩酸塩の歴史
2. リトドリン塩酸塩はどのような薬か
3. 副作用にはなにがあるか
4. 日本ではいまどうなっているか
Chapter 3 エビデンスはどうなっているだろう
1. 早産の頻度はどのくらいか
2. 子宮頚管長の測定の有用性は
3. 早産予防用ペッサリーの効果は
4. リトドリン塩酸塩による切迫早産の治療効果は
5. リトドリン塩酸塩以外のトコライシス薬はどうか
6. 早産予防のための安静にはエビデンスがあるか
Chapter 4 これまでの経験とめざすべき治療の実際
1. わたしの個人的な経験
2. めざすべき切迫早産の治療はどのようなものか
3. 当院における治療の実際
Chapter 5 リトドリン長期投与をやめるためのステップ
1. メリットとデメリットを考える
2. ミーティングや病棟カンファレンスで提案する
3. チームをつくる
4. 新生児科側に協力を求める
5. 患者さんの同意を得る
6. 実際に治療を変える
7. よく質問されること
Chapter 6 ひとを変える,組織を変える
1. 医師や看護スタッフからの抵抗
2. なぜ効果のない治療をつづけているか
3. エビデンスは医者の行動を変えるか
4. ひとの行動を変えるにはどうしたらいいか
5.「信念対立」を解消する
6. 組織を変える
Chapter 7 医療倫理の視点から
1. あいてへの共感
2. 個別的具体的な妊婦の状況
3. 妊婦さんと医療者のコミュニケーションのなかから
4. 臨床の場での合意形成
5. A さんのケース
6. 個人の信念と価値観
Chapter 8 切迫早産について最後にもう一度考える
1. 切迫早産のパラダイム
2.「過剰診断」という視点
3. ナラティブからみた切迫早産治療
4. 心身相関としての「切迫早産」
おわりに─日々の診療に疑問を感じているかたへのエール