第1章 支援が必要なのはどのような人か
I さまざまな視点
II さまざまなフィールド
コラム1 戦場に立ちつくす夢:問題はどこに?
第2章 スクリーニングとモチベーション
I なぜスクリーニングが必要か:相談への経路
II 複眼的なアセスメント
III 産後のメンタルヘルス・スクリーニングの特殊性:生活機能・育児機能に焦点を当てる
IV 母親の問題の一過性の先鋭化とスクリーニング閾値
V 当事者は産後のうつ病をどのように感じているか:英国の例
VI スクリーニングにおける質問紙という方法
VII 母親たちの記入はおおむね実態と合致する
VIII エジンバラ産後うつ病質問票(EPDS)の特徴
IX 質問紙の副作用や盲点:スクリーニングの原則を理解する
X 質問紙の後の面接の意味
XI 動機づけ理論
XII 本人の理解と専門家の理解の統合
XIII 原因とリスク:唯一の原因か多くのリスクの中のひとつか
XIV まとめ
第3章 産後に見られるさまざまな病状
I メンタルヘルスの評価について
コラム2 育児は「次へ行けない」
II 産褥精神病,産後うつ病を中心とした有病率
III 個々の精神病理
コラム3 13歳の子守り少女が赤ん坊を殺す話
コラム4 「食べ方が分からない」
IV ライフサイクルの中のコモビディティの実態
コラム5 プレコンセプションケア:精神科医ができること
V 症例
VI まとめ
第4章 産後の精神的不調に関連する因子
I 妊娠をめぐる問題,妊娠中,分娩の異常
II 母乳の問題
III 子どもの問題
IV 言語・文化の問題
V 仕事・経済の問題
VI 母親の疾患,母親のその他の問題
VII ドメスティック・バイオレンス(DV),虐待,夫(父親)の疾患,夫のその他の問題
VIII 離婚・夫婦関係悪化・母子家庭
IX その他の家族問題
X 近親者の死
XI 育児支援の少なさ
XII 最近の転入
XIII その他の因子
XIV 不調とボンディング
コラム6 「子どもがかわいくない」の背景
XV まとめ
第5章 エジンバラ産後うつ病質問票(EPDS)を用いた産後メンタルヘルス支援の実践
I さまざまなセッティングにおけるEPDSの使い方
II EPDSを見ながら面接
III EPDSを共通ツールとしたシステム
IV どのように面接を進めるのか
コラム7 地域での「面接」では何ができるか
第6章 多職種による連携,当事者との連携
I 多職種連携とは
II 職種間の違い・背後にある考え方の違い
III 精神医学モデル
IV 臨床心理学モデル
V 虐待防止モデル
VI 母子保健モデル
VII 当事者モデル
VIII まとめ
コラム8 多職種の存在が生かされるためには