地域で守る産後メンタルヘルスケア 「支える・つなぐ」ための考え方と実践

出版社: 岩崎学術出版社
著者:
発行日: 2024-04-29
分野: 臨床医学:内科  >  心身/臨床心理
ISBN: 9784753312412
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商品紹介

精神科医である著者が都内の保健センターで保健師,臨床心理士とともに20年以上実施した産後のメンタルヘルス相談での経験をもとに,地域での現状と対応を論じる。
質のよい支援を良いタイミングで,当事者にも納得いく形で届ける方法を,当事者とともに考える一助となるであろう。
『産後メンタルヘルス援助の考え方と実践』を13年ぶりに改訂。

目次

  • 地域の子育ての現場はこの10年で変わったのか──改訂版「はじめに」にかえて
    はじめに[旧版より]

    第1章 支援が必要なのはどのような人か
     I さまざまな視点
     II さまざまなフィールド
       コラム1 戦場に立ちつくす夢:問題はどこに?

    第2章 スクリーニングとモチベーション
     I なぜスクリーニングが必要か:相談への経路
     II 複眼的なアセスメント
     III 産後のメンタルヘルス・スクリーニングの特殊性:生活機能・育児機能に焦点を当てる
     IV 母親の問題の一過性の先鋭化とスクリーニング閾値
     V 当事者は産後のうつ病をどのように感じているか:英国の例
     VI スクリーニングにおける質問紙という方法
     VII 母親たちの記入はおおむね実態と合致する
     VIII エジンバラ産後うつ病質問票(EPDS)の特徴
     IX 質問紙の副作用や盲点:スクリーニングの原則を理解する
     X 質問紙の後の面接の意味
     XI 動機づけ理論
     XII 本人の理解と専門家の理解の統合
     XIII 原因とリスク:唯一の原因か多くのリスクの中のひとつか
     XIV まとめ

    第3章 産後に見られるさまざまな病状
     I メンタルヘルスの評価について
       コラム2 育児は「次へ行けない」
     II 産褥精神病,産後うつ病を中心とした有病率
     III 個々の精神病理
       コラム3 13歳の子守り少女が赤ん坊を殺す話
       コラム4 「食べ方が分からない」
     IV ライフサイクルの中のコモビディティの実態
       コラム5 プレコンセプションケア:精神科医ができること
     V 症例
     VI まとめ

    第4章 産後の精神的不調に関連する因子
     I 妊娠をめぐる問題,妊娠中,分娩の異常
     II 母乳の問題
     III 子どもの問題
     IV 言語・文化の問題
     V 仕事・経済の問題
     VI 母親の疾患,母親のその他の問題
     VII ドメスティック・バイオレンス(DV),虐待,夫(父親)の疾患,夫のその他の問題
     VIII 離婚・夫婦関係悪化・母子家庭
     IX その他の家族問題
     X 近親者の死
     XI 育児支援の少なさ
     XII 最近の転入
     XIII その他の因子
     XIV 不調とボンディング
        コラム6 「子どもがかわいくない」の背景
     XV まとめ

    第5章 エジンバラ産後うつ病質問票(EPDS)を用いた産後メンタルヘルス支援の実践
     I さまざまなセッティングにおけるEPDSの使い方
     II EPDSを見ながら面接
     III EPDSを共通ツールとしたシステム
     IV どのように面接を進めるのか
       コラム7 地域での「面接」では何ができるか

    第6章 多職種による連携,当事者との連携
     I 多職種連携とは
     II 職種間の違い・背後にある考え方の違い
     III 精神医学モデル
     IV 臨床心理学モデル
     V 虐待防止モデル
     VI 母子保健モデル
     VII 当事者モデル
     VIII まとめ
       コラム8 多職種の存在が生かされるためには

    終章 出産というライフイベントの意味

    Dr.西園の産後ケア相談室
    おわりに
    索引

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