高齢者薬物療法ハンドブック
商品紹介
高齢者の診療には常に，年齢と個体差を念頭において行われなければならないが，それには特別なノウハウが必要とされる．本書は東京都老人医療センターのスタッフを中心とした高齢者医療に習熟した著者らが様々な症候・病態を呈する高齢者診療の実際を薬物療法に重点をおいて解説したものである．多剤投与に傾きやすい高齢者治療では副作用・相互作用の問題があり，一方で定額の保険診療の関係から必要な投与を控えるという問題もある．高齢者のための効果的で適切な薬物療法を行うガイドブックとして，研修医，臨床医に役立つ実践の書である．
目次
- 高齢者薬物療法ハンドブック
― 目次 ―
■1．高齢者薬物療法の注意点
■2．症状の鑑別と投与薬剤
1．意識障害：昏睡，傾眠，せん妄（錯乱)
2．めまい
3．失 神
4．立ちくらみ
5．手のふるえ
6．手足のしびれ
7．不 眠
8．痙 攣
9．頭 痛
10．食欲不振
11．便 秘
12．下痢，軟便
13．腹 痛
14．悪心，嘔吐
15．吐血，下血
16．咳，痰
17．発 熱
18．呼吸困難（息切れ・喘息)
19．動悸，不整脈発作
20．胸 痛
21．尿失禁，頻尿
22．排尿困難
23．血 尿
24．下腿浮腫
25．全身倦怠
26．腰 痛
27．関節痛
28．痒 み
■3．慢性疾患の管理における薬物療法
1．高血圧
2．糖尿病
3．高脂血症
4．骨粗鬆症
5．慢性閉塞性肺疾患（COPD)
6．脳血管障害
7．うつ病
8．痴 呆
9．うっ血性心不全
10．不整脈，心房細動
11．虚血性心疾患
12．胃十二指腸潰瘍
13．甲状腺疾患
14．変形性関節症，変形性脊椎症
15．前立腺肥大症
16．パーキンソン病，パーキンソン症候群
17．慢性呼吸不全
18．閉塞性動脈硬化症
19．貧 血
20．慢性腎不全
21．肝機能障害
22．肺結核
23．褥瘡
■4．急性疾患における対応
1．かぜ症候群
2．インフルエンザ
3．肺炎
4．気管支喘息
5．脳卒中発作
6．急性冠症候群
7．転倒，骨折
8．脱水
9．高血糖
10．低血糖
11．不穏，興奮
12．帯状疱疹
13．膀胱炎
14．イレウス
■5．各種薬剤の使用上の注意点
1．抗菌薬
2．抗炎症鎮痛薬
3．降圧薬
4．抗精神病薬，抗うつ薬，抗不安薬，睡眠薬
5．抗凝固薬，抗血小板薬
6．抗癌薬
7．消化器系薬剤
■6．高齢者における漢方薬の使い方
■7．知っておくべき薬剤の配合禁忌（薬物間相互作用)
■8．高齢者に汎用される薬による薬剤誘起性疾患
1．薬剤性パーキンソニズム
2．消化管出血
3．ステロイド薬
4．NSAID
5．抗癌薬
■9．特別養護老人ホーム診療所に常備が望ましい薬剤
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