骨代謝研究の急速な進歩により,骨粗鬆症の発症機序と病態の解明が進み,診断基準の改訂や骨代謝マーカーの導入がなされてきた.欧米では大規模臨床試験が行われ,骨折防止効果が証明された治療薬も相次いで登場している.本書は,こうした現状を整理し,日々の診療に最新の成果を活かしていただくために編集されたポケットマニュアル.骨粗鬆症診療の基本的考え方から,診断基準に基づく診断の手順や骨代謝マーカーの測定および評価の実際,治療の基本戦略と生活指導の実際,そして各種薬物療法のポイントと注意点,さらに病態別の治療法までを具体的に解説.