新しい統合失調症治療

出版社: アルタ出版
著者:
発行日: 2006-04-01
分野: 臨床医学:内科  >  精神医学
ISBN: 4901694197
書籍・雑誌
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1,760 円(税込)

商品紹介

統合失調症の患者さんとその家族にはそれぞれこころのドラマを抱えており、そのこころのドラマにこそ病から癒えるための鍵があると筆者は考え,"ものがたり医学"を治療のバックボーンに据えています。本書では、ものがたり医学を礎に、非定型抗精神病薬を用いた薬物療法に患者・家族心理教育を組み合わせた新しい統合失調症治療のあるべき姿を、筆者の豊富な臨床例と研究データにより示しています。

目次

  • 新しい統合失調症治療

    ―目次―

    第1章 患者と医師との対話を重視した"ものがたり医学"
     1.統合失調症治療の重要な要素:集団精神療法の患者心理教育
     2. 本当の言葉でこころを伝え合えるドラマの場
     3. こころのドラマの主役たち
     4. 再発・再燃を防ぐ"ものがたり医学"
     5. 私の治療スタイルのバックボーンをなすNBMとは

    第2章 クリニカル・パスからクライエント・パスへ
     1. 精神科チーム医療の実現の場としてのクライエント・パス
     2. クライエント・パスの実際
     3. クライエント・パスを実施した症例から
     4. 患者へのアンケート結果から、患者が感じていること
     5. 看護師の感想・意見からわかること
     6. クライエント・パスはなぜ効果的なのか

    第3章 統合失調症治療における患者心理教育・家族心理教育
     1. 統合失調症治療における患者心理教育の治療的意義
     1.1 患者心理教育の実際
     1.2 "患者自らが主体の治療の場"としての患者心理教育
     2. 患者心理教育の治療効果に対する定量的分析
     2.1 アンケート調査結果からみる患者心理教育の効果
     2.2 患者心理教育の有無と患者の非再入院率との関係
     2.3 症例にみる患者心理教育の治療効果の実際
     3. 統合失調症治療における家族心理教育の治療的意義
     4. 家族心理教育の治療効果に対する定量的分析
     4.1 アンケート調査結果からみる家族心理教育の効果
     4.2 家族心理教育の有無と患者の非再入院率との関係
     4.3 家族心理教育による家族の感情表出(EE)低下に影響する因子
     4.4 症例にみる家族心理教育の治療効果の実際
     5. 薬物療法と患者心理教育と家族心理教育からなる統合的治療
     5.1 急性期の統合失調症患者に対する治療効果の実際
     5.2 慢性期の統合失調症患者に対する治療効果の実際

    第4章 "患者が主体の治療の場"を可能にする薬物療法
     1. 統合失調症における薬物治療のパラダイムシフト
     1.1 定型抗精神病薬の多剤併用・大量療法から
        非定型抗精神病薬による単剤化治療へ
     1.2 急性期からの認知集団精神療法を可能にする非定型抗精神病薬
     1.3 "患者が主体の治療の場"を可能にする薬物療法
     2. 患者心理教育と新しい薬物療法との
        相乗的治療効果に対する定量的分析
     2.1 非再入院率から評価した長期予後に対する効果
     2.2 退院後15ヵ月間における外来薬物療法の変化
     3. "患者が主体の治療の場"を可能にする薬物療法の実際

    第5章 インタビュー 
     渡部和成が語る−患者と家族が主体のこころの医療
     ■ 精神活動を支える「脳」への興味が精神科医を志すきっかけ
     ■ 留学先の米国での研究成果が私の統合失調症治療のバックボーン
     ■ 統合失調症治療においては昔の常識が今では非常識に
     ■ 医師と患者の"対話"が統合失調症治療の基本
     ■ 「ものがたり医学」の本質は医師と患者との
        "対話"を重視した全人的医療
     ■ 精神科医の役割は患者のこころのドラマを
        引き出すためのサポートをすること

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