血管に生じるさまざまな異常の結果、命を脅かし、からだの機能に不都合を生じてくるのが「血管の病気」です。「血管の病気」として起こる病態には、詰まる(閉塞)、膨らむ(瘤)、生まれつきの形態異常があります。 現在、日本の死亡原因の30%は心疾患や脳血管障害、動脈瘤や閉塞性動脈硬化症などの「血管の病気」によって占められています。 本書では、血管の病気のなかでもよくある大動脈瘤、閉塞性動脈硬化症、静脈血栓塞栓症、下肢静脈瘤、リンパ浮腫などをとりあげ、最新の検査・診断、治療について分かりやすく解説しています。