メンタライゼーションと境界パーソナリティ障害

出版社: 岩崎学術出版社
著者:
発行日: 2008-03-25
分野: 臨床医学:内科  >  精神医学
ISBN: 9784753308033
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商品紹介

メンタライゼーション理論 (MBT) とそれに基づく脇床は,まさしく精神分析の真の精神を受け継いでおり,21世紀における精神保健の動向や脳科学の発展をも視野に人れた精神分析の現代的かつ最新の発展形である、本書はMBT概念とそれに基づくBPD理解と実際の治療を詳しくかつ具体的に呈示する。

目次

  • メンタライゼーションと境界パーソナリティ障害

    ―目次―

    1 境界パーソナリティ障害の疫学的,病因論的調査
     1.問題の明確化
     2.疫学 
     3.臨床像 
     4.BPDの自然経過 
     5.メカニズムと病因論的因子の研究
     6.結論 

    2 治療調査と転帰 
     1.心理学的治療 
     2.薬物療法 
     3.転帰調査における問題点

    3 境界パーソナリティ障害のメンタライゼーションに基づく理解
     1.境界パーソナリティ障害borderline personality disorder
       (BPD)の発達的起源
     2.愛着理論という視座の妥当性 
     3.安定型愛着の文脈での最適な自己発達
     4.不安定基地の影響 
     5.愛着外傷の影響 
     6.結論

    4 境界パーソナリティ障害の最新治療モデル
     1.転移焦点化精神療法Transference-focused psychotherapy
        (TFP)
     2.弁証法的行動療法 
     3.認知行動療法 
     4.認知分析療法(CAT)
     5.精神力動的対人関係療法Psychodynamic-interpersonal
     6.治療共同体Therapeutic communities(TC) 
     7.他の北アメリカのアプローチ
     8.他のヨーロッパのアプローチ
     9.メンタライゼーション:
        境界パーソナリティ障害に対する精神療法における共
     10.結論 

    5 治療の組織化
     1.はじめに 
     2.治療サービス・モデルService models 
     3.治療プログラム
     4.スタッフ 
     5.アセスメント 
     6.治療の取り決めengagement in treatment
     7.チームを支えること 
     8.ケア・プログラム・アプローチCare programme approach
     9.アドヒアランス 
     10.結論

    6 他でも使えるMBTモデルの特徴
     1.構造 
     2.一貫性,不変性,整合性 
     3. 係性への焦点づけ 
     4.柔軟性
     5.強度 
     6.ケアの個別的アプローチ 
     7.薬物の使用 
     8.治療形態の統合
     9.結論 

    7 治療の戦略 
     1.メンタライゼーションを促進する 
     2.ギャップの橋渡し
     3.転移 
     4.精神的近さを保持する 
     5.今の精神状態を扱う
     6.欠陥をこころにとどめておく 
     7.現実的関係
     8.結論

    8 治療技法
     1.情動affectの同定と適切な表出
     2.安定した表象システムの設立
     3.自己がまとまっているという感覚の形成
     4.安全な関係を形作るための能力の開発
     5.結論

    9 実施への道筋
     ステップ1:働いている文脈を考慮し,自分のスキルと
           実践方法を同定し,資源を下調べする
     ステップ2:組織原理を適用する
     ステップ3:現在の臨床の目的と技法を修正する
     ステップ4:挑戦的な行動に対処するための手続きを実施する
     ステップ5:継続的に自分の実践を評価する

    付録1 自殺・自傷尺度
    付録2 訓練用教材
    付録3 危機計画
    付録4 MBTアドヒアランスと能力の評価
    付録5 集中的外来プログラム(IOP)リーフレットの文章
    付録6 入所フィードバック質問紙

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