質的研究のピットフォール

出版社: 医学書院
著者:
発行日: 2013-06-15
分野: 看護学  >  看護教育/研究
ISBN: 9784260018470
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商品紹介

数多くの質的研究を行い、論文指導の経験も豊富な著者の目の前で大学院生が落ちた、著者自身もろともに落ちた、質的研究における“ピットフォール(落とし穴)”の数々を読み物風に紹介。質的研究を始める人がそうした陥穽に陥らないために、すでに行き詰まりを感じている人がそこから抜け出すために、実践的にアドバイス! 著者の経験に基づいた、心に沁み入るアドバイスで、前向きに研究に取り組むエネルギーもup!

目次

  • 質的研究のピットフォール

    ―目次―

    chapter 1 テーマを決めるのがむずかしい
     テーマが決まらない(拡散するタイプ)
     質的研究なのだから、テーマは大体でOK?
     文献検索はしなくていい?
     理論的サンプリングをするのだから、対象は決められない?
     帰納的な分析をするのだから、関連する概念の検討はいらない?
     インタビューガイドは1度作ればOK?
     データ収集の方法は、インタビューだけ?
     テーマを語れない(考えの枠組みが強く、柔軟性がないタイプ)
     1回質的研究をしてみたかった
     先生は質的研究が専門だから
     現象への理解に自信がない

    chapter 2 研究計画を立てるのがむずかしい
     方法論の記載は、ほかの論文の通りでよいのか
      (質的研究はみな同じか)
     よく使う単語を頻回に使うが、読む側には通じない
      (臨床の言葉と研究の言葉の違い)
     「頭の中に計画がある」と言うが、文字には書いていない
     多すぎる対象設定
     グラウンデッド・セオリー法を「参考にした」と書くことについて

    chapter 3 むずかしくないMixed Method
     古くて新しいMixed Method
     トライアンギュレーション型Mixed Method
      −研究報告書の場合など
     埋め込み型Mixed Method
      −質的研究のある一部分として量的調査を組み込む場合など
     説明型Mixed Method
      −調査の一部をより詳細に述べるために組み合わせる場合など
     探究型Mixed Method
      −測定用具の開発のためにインタビュー調査を先行する場合など

    chapter 4 データ収集がむずかしい
     フィールドが、受け入れてくれない
     インタビューが、うまくいかない
     非現実的なスケジュール

    chapter 5 分析がむずかしい
     テープ起こしがつらくてできない
     データの切片化(スライス)は正しいのだろうか
     対象者の言葉を、研究者の言葉に置き換えてしまう
     研究の問いに向かわない分析
     大切な言葉や表現を見逃す
     どこかで聞いたことのある言葉
     新しいことが出てこない、結果がおもしろくない
     概念がばらばらな方向を向く
     概念図が書けない

    chapter 6 論文を書くのがむずかしい
     文献検討には「同じテーマの質的研究がない」ことだけを
      書けばいい?
     質的研究だから、研究方法は先輩のコピーでOK?
     分析の方法に関しては、なんらかの数字を示したほうがいい?
     定義なし概念と生データだけが並んでいる
     データの引用と概念が合っていない
     データの引用が長すぎる、切れない
     考察が書けない
     結果と考察が関係ない
     概念図はどこまで細かく描く?
     質的研究の論文を英語で発表すること

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