臨床場面での自己開示と倫理

出版社: 岩崎学術出版社
著者:
発行日: 2016-11-07
分野: 臨床医学:内科  >  精神医学
ISBN: 9784753311125
書籍・雑誌
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3,520 円(税込)

商品紹介

時代の趨勢は静かに関係精神分析の方向に向かっている。さまざまな学派やさまざまな立場を代表する臨床家たちから異口同音に聞こえてくるのが,治療とは結局は関係性であるということだ。どのような技法でもカバーしきれない,あるいはそれを包み込むように存在する関係性のファクターこそが精神分析の中核に存在するのである。本書で扱う自己開示,倫理性,現実は,その分析空間におけるリアリティを考える際の各論とも言うべきテーマである。それぞれの著者がそれらをどのように料理しているのか,どこか共通して,どこに個性が現れているかを一読して感じて欲しい。

目次

  • 臨床場面での自己開示と倫理

    ―目次―

    第1部 序論
     第1章 「汎用性のある精神療法」としての関係精神分析
     第2章 さまざまな治療作用論

    第2部 治療者の自己開示
     第3章 自己開示はなぜ問題とされてきたか
     第4章 自己開示の概念上の偏りと「自己開示」という意味づけ
     第5章 自己愛の観点から見た治療者の自己開示
     第6章 匿名性と自己開示の弁証法について

    第3部 精神分析における現実
     第7章 現実と他者─その臨床的扱いをめぐって
     第8章 心的現実,外的現実,間主観的現実
     第9章 精神分析における現実を再定義する

    第4部 精神分析における倫理
     第10章 精神分析における倫理
     第11章 精神分析技法という観点から倫理問題を考える
     第12章 精神分析の倫理的転回─間主観性理論の発展

    第5部 将来の関係精神分析に向けて
     第13章 関係精神分析の新しい流れ
     第14章 四者会談─私たちにとっての「関係論的転回」

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