6年ぶりの改訂版ではMindsの手法に則り、作成グループに外部委員として4学会、患者団体から1名ずつを招き、また公募によりシステマティックレビュー(SR)チームに24名が選考され、より広い意見の集約と科学的な論証が構築されました。JPGL2012からの主な変更点は、「長期管理」と「急性増悪(発作)」において、Clinical Question(CQ)を設定し、治療の全体像や要点を分かりやすく示したこと、SFCが6歳以上の治療ステップ3「基本治療」に加わり、LABAが「短期追加治療」に位置付けられたこと、抗IgE抗体製剤オマリズマブを収載したこと、5歳以下を「乳幼児喘息」として厳密な診断を推奨していることなどが挙げられます。また、2012年版の内容がすべて見直されて6年間の新しい知見が反映され、「診断のフローチャート」などの新たな図表が収載されました。補足的あるいは実臨床で使用可能な図表は、JPGL2017web版として日本小児アレルギー学会ホームページに掲載されています。