子どもの虐待とネグレクト 20巻1号
商品紹介
「特定妊婦」は，平成20 年の児童福祉法改正（児童福祉法第６条）において「出産後の養育について出産前において支援を行うことが特に必要と認められる妊婦」と新たに規定された。この規定により，子ども虐待対策は子どもが虐待にあう前に予防的介入（支援）を行うことへと大きくシフトチェンジしたと言える。
この特集のテーマは『特定妊婦を支援することが子ども虐待予防につながることである』ということである。発見するだけではなく，発見と同時に支援することこそが重要であることを現場の実践から学び，課題を整理し，子ども虐待予防実践の参考となることを目指したものである。（「特集にあたって」より抜粋）
目次
- ■巻頭言 1951年改正あるいは許斐有さん
■特集 子ども虐待予防の要！ 特定妊婦の支援
特集にあたって
特定妊婦の概念と支援技術に関する考察
岩手県北における母子保健のポピュレーションアプローチとハイリスクアプローチの連動の実際
周産期医療と母子保健の連携から子ども虐待発生予防支援へ
特定妊婦の発覚から具体的な支援の実際
母子生活支援施設における特定妊婦支援
母子保健における子ども虐待予防──コミュニティ・ケアと小児科医の役割──
生きづらさを抱えた子どもたち──高校生の妊娠出産の具体的支援──
■〈連載〉各地の取り組みから学ぶ
子どもシェルターの現場から──カリヨン子どもセンターの歩みと課題──
■〈連載〉子ども虐待の「今」
児童福祉法改正と子ども家庭支援センターの役割
■〈連載〉映画にみる子ども虐待
映画に見る子どもの家族とその喪失
■研究報告
児童相談所における里親支援の実態とその支援が里親委託率へ与える影響
■資料
日常的な虐待行為に対して乳幼児の母親が有する認識の実態
■短報
胎児虐待対応の今後の課題
■ブックレビュー
井上寿美，笹倉千佳弘編著『虐待ゼロのまちの地域養護活動』
伊藤嘉余子編著『社会的養護の子どもと措置変更』
生地 新著『児童福祉施設の心理ケア』
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