おおさか大会では,参加者全体に対するプログラムとしては,次の2つを用意した。
大会全体シンポジウム「児童福祉法改正をめぐって」では,昨年になされた児童福祉法改正をそれぞれの現場でどう捉え,この法改正を活かすために何が課題になっていくのかという視点から議論をした。大会特別講演では,ゴリラ研究の世界的権威である京都大学総長山極壽一先生から「なぜ,人間の赤ちゃんは泣くのか?―ゴリラから見た人間の子どもの成長の秘密と子育ての不思議―」と題してお話をいただいた。
さらに,大会国際プログラムとして,「ラター氏から学ぶ 逆境状況の子どもの理解と支援」として,児童精神科医の世界的権威であるマイケル・ラター先生のインタビュービデオを放映し,インタビューに加わった渡辺久子先生,花房昌美先生からその裏話も含め,お話をいただいた。意図したわけではないが,山極先生のお話とラター先生のお話は,相互にリンクしているようにも思え,子どもや家族(「人」)を支援していく際の基本的な姿勢について,動物学,生物学,精神医学の立場から重要な示唆をいただいたと思う。