精神科臨床の自由 記述・暦・病跡学

出版社: 星和書店
著者:
発行日: 2020-04-24
分野: 臨床医学:内科  >  精神医学
ISBN: 9784791110490
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2,970 円(税込)

商品紹介

著者のライフワークである「記述」、および「暦時間」構造について論じた著。オノマトペや共有時空間に注目した音楽療法士へのインタビュー、正岡子規や岡本太郎の作品を通じた臨床論、さらに総論を展開することで深く「記述」について掘り下げる。また既存の時間論から脱却し、生活感覚・臨床感覚に根差した「暦時間」構造を見出した著者は、独自のスタイルで現実の人物を読み解き、より豊かな臨床の理解を目指す。長年の臨床と研究の果てに改めて回帰した著者自身の原点と、新たに発見した視点とを包括し、著者ならではの自由な筆致で記した一冊。

目次

  • 第I部 記述する
     音楽療法士がきりひらく時空間
     正岡子規の「写生」と精神科臨床における記述
     太陽の塔と精神科臨床―緊張病性エレメントを超えて―
     健康診断にやってくる身体

    第II部 記述をつかまえる
     臨床が記述を生み記述が臨床を生む
     精神科臨床における記述の本領
     記述によって開かれる精神療法の展開点
     精神症状の「記述」ということ
     精神科臨床のツーリズム化と記述の転変

    第III部 暦をつかまえる
     アプド・フェストゥムとしての暦時間
     患者の歴史を巡って 歴史フェストゥム論と暦時間
     庄野潤三のサルトグラフィ
     統合失調症の健康生成を考える

    第IV部 エッセイ
     愛好する精神
     少し異なる色あいの糸
     見学者の作法と「書く」作法
     白い空と白い紙:松本雅彦先生をしのんで

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