子どもとめぐることばの世界

出版社: ミネルヴァ書房
著者:
発行日: 2024-03-22
分野: 臨床医学:内科  >  心身/臨床心理
ISBN: 9784623097210
書籍・雑誌
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1,980 円(税込)

商品紹介

私たちは、ふだん当たり前のように使っている「ことば」を、いったいどのように獲得したのでしょうか。本書は、「いつの間にか」次の展開へと移ろいでしまう子どもの言語発達に目を向け、ことばを身につける過程に詰まったさまざまな不思議を探索します。子どもの小さな頭と身体、そしてその周囲でなにが起こっているのか、ことばの発達の舞台裏をめぐることで子育てや保育・教育・療育にきっと新しい楽しさとおもしろさが見つかります。

目次

  • 序 子どもにとってのことばの世界――もう子どもには戻れない大人たちへ
       ことばの発達「舞台裏ツアー」の企画主旨
       ツアーにご参加いただくにあたって
       ツアーの構成
       ツアーご参加にあたってのお願い


     ツアー1 ことばの発達を広く眺めてみよう

    1 話しことばの一般的な発達
       話しことばの発達を切り取るいくつかのスコープ
       ことばの発達を支える手がかり
       「学び」のための最適な環境

    2 音 韻――母語の音の特徴、みーつけた!
       ことばの発達はいつから始まっている?
       音韻の特徴――日本語の場合
       音韻の表出は理解の側面に比べてゆっくり発達する
       母語へのチューニング――LとRはまとめちゃえ!
       母語も外国語も話せるようになってほしい場合は?

    3 語 彙――超絶ハードモードな暗号解読!?
       新しい単語の習得はまるで暗号解読
       意味がわかっても、単語の習得はまだ終わらない
       語彙の発達は十人十色
       単語の切り出し――この組み合わせはよくある? それとも珍しい?
       統計的な情報はことばの発達に広く利用される

    4 文 法――単語のブロックを組み合わせる
       目立たないけれど重要な助詞の役割
       子どもの発話は模造品ではなく発明品!?
       古くて新しい「育児日誌」的研究
       行為語の理解は大変!――変わってもよいところといけないところ
       文法的手がかりの活用
       ジェスチャーの活用

    5 やりとり――他者との駆け引きがことばを育む?
       あなたはカレーライス?
       発話の内外に散らばる「他者を知るため」の手がかり
       「適切」なやりとりって?
       グッドタイミングな声かけのヒントは、子どもの見え方にある!?
       ことばの発達は子どもと大人の共同作業

    COLUMN1 言語発達の科学を家庭に 国際アウトリーチ・プロジェクト Kotoboo(ことぶぅ)コミックス
          

     ツアー2 子ども独自のことばの世界に飛び込んでみよう

    6 ことばの発達っておもしろい!――筆者の原体験
       子どものリクツ ≠ 大人のリクツ
       子ども独自の世界のとらえ方を教えてくれる語彙発達の研究
       子どもの世界を垣間見ることは、他者を理解することにつながる
       子どもの世界を知るなかで、自分の経験を編み直す
       「ことばのない世界」から「ことばのある世界」へ

    7 モノ語の習得に役立つ手がかり――鉄棒と書いて「ブランコ」と読む!?
       語彙の発達はいつから?
       名詞 = モノ語であふれる初期の語彙
       モノ語の習得において重要な「形の手がかり」
       モノ語の習得には、動詞で表現される「行為の手がかり」も重要
       アクティブに情報を集めて活用する子どもたち

    8 発達に伴って変化する単語の意味――「クック」の意味は〈靴〉じゃない!?
       初期の語彙はモノ語中心。でも……?
       初期の単語の意味は未分化?
       「クック」の意味は〈靴を履く〉から〈靴〉へと変化する
       語彙の発達過程が大人に教えてくれること

    9 モノ-行為-単語の見えない関係――「ボールを投げて」はわかるのに「お人形を投げて」はわからない!?
       絡まりあう〈モノ〉と〈行為〉
       文の理解にもあらわれる〈モノ〉と〈行為〉のもたれあい
       〈モノ〉と〈行為〉をセットでおぼえるのって大変じゃないの?
       単語の意味分化は、別の語彙を習得する土台になる
       発達の過渡期でゆらぐことばの発達

    10 ことばの発達とAI――子ども理解を助けてくれるパワフルな助っ人!?
       AIはことばの発達研究のパワフルな助っ人
       AIの手も借りたい! 研究の効率アップを手伝うAI
       発達の新たな理解に役立つAI
       発達研究もAIを助ける!?

    COLUMN2 ことばの発達についてもっと学びたい方への読書案内


     ツアー3 ひらかれたことばの発達研究を目指して      

    11 対談(1)――ことばの発達と実践(ゲスト:楢﨑 雅/幼保連携型認定こども園るんびにこどもえん)
       「正しい」ことばを教えなければいけない?
       研究者と実践家がつながるには?
       もう戻れない、子どもたちの不思議な世界

    12 対談(2)――科学者からみたことばの発達(ゲスト:森口佑介/京都大学大学院文学研究科)
       子どもの単語理解は大人とは異なる!?
       発達研究のおもしろさ
       「私はいつでも他者を傷つけうる」という視点
       発達研究と実践の接点
       研究者や研究成果につきまとう「権威」

    COLUMN3 参考文献ってどうやって見たら/探したらいいの?

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