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- 別冊「医学のあゆみ」 糸球体腎炎の発症と治療
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糸球体腎炎の発症・進展機序に立脚した治療による腎不全阻止 槇野博史
◆糸球体腎炎の発症機序
1.IgA腎症の病因抗原―Haemophilus parainfluenzae菌体外膜抗原の関与 鈴木 亨・山本智恵
2.IgA腎症におけるIgA1ヒンジ部糖鎖不全 比企能之・岩瀬仁勇
3.実験膜性腎症の免疫沈着物形成機序―上皮細胞型スカベンジャー受容体megalinの分子特性 斎藤亮彦・下条文武
4.スーパー抗原関連腎炎 小林正貴・小山哲夫
5.Fcレセプター―糸球体腎炎における抗体依存性免疫反応の新しい機序 鈴木祐介・羅 智靖
◆糸球体構成細胞障害の機序
6.足細胞(糸球体上皮細胞)における細胞骨格の解析―培養細胞株を用いて 小林直人
7.糸球体透過性を制御する上皮細胞関連機能分子 清水不二雄
8.メサンギウム高発現セリンプロテアーゼインヒビター,メグシン―その遺伝子特性と糸球体腎炎における病態生理学的意義 稲城玲子・宮田敏男
9.メサンギウム細胞活性化に関連する平滑筋α-アクチンの転写調節 守山敏樹・他
10.糸球体メサンギウム細胞におけるアポトーシス調節因子 杉山 斉・槇野博史
◆進展機序におけるメディエータ
11.糸球体における補体活性化の機序とその調節 堀 雄一・南学正臣
12.尿細管上皮細胞の活性化から尿細管間質病変への機序 山崎康司
13.腎線維化とconnective tissue growth factor(CTGF) 伊藤泰彦・他
◆血管作動ペプチドの関与
14.アンジオテンシンII関連分子遺伝子多型と糸球体障害の発症・進展との関連 川村哲也
15.免疫学的機序による腎障害におけるアンジオテンシンIIの役割―アンジオテンシンII受容体遺伝子欠損マウスを用いた検討 久田 豊・菅谷 健
16.エンドセリンの生理的役割と腎炎進展への関与 成瀬正浩・冨田公夫
◆糸球体腎炎の治療
17.糸球体腎炎におけるNF-kB活性化の制御 柏原直樹
18.糸球体腎炎に対する抗接着分子療法の可能性 四方賢一・槇野博史
19.抗ケモカイン療法による糸球体腎炎の抑制 横山 仁・和田隆志
20.糸球体への遺伝子導入 北村正敬
21.糸球体腎炎における遺伝子治療の可能性―抗サイトカイン療法を中心に 猪阪善隆・今井圓裕
22.二次性腎線維症における線維芽細胞の関与と活性化―増殖抑制の可能性 岡田浩一
【サイドメモ】