毎日のように接している疾患でも,英語で患者さんに説明するとなるとテクニックが必要である。[骨粗鬆症osteoporosis]を説明するとき,[骨bone][カルシウムcalcium][decrease減少する]などのキーワードを列挙するだけでは,なかなか患者さんに納得してもらえない。しかし,「一体どんな病気で,なにが問題なのか」をわかりやすく説明することができれば,(病気と言葉の問題で)不安を抱えている患者さんに安心してもらえ,結果として,良好な医師?患者関係を築くことが可能となる。本書は,病院で遭遇する頻度が高い病気の「あらまし(=患者さんがまず知りたい内容)」を,日英併記で掲載している。外国人の患者さんに対応するときに頼れる虎の巻である。